お墓についての考え方は人それぞれ。自分の考えをまとめてみよう。
広大な海洋が墓地に
昨今墓地に関する宣伝や勧誘が大量に舞い込んでくるようになりました。
墓地を確保する事は以前にも増して大変な事柄になってきたのでしょう。美しい公園墓地などはあこがれてしまいますが、格式ばった立派な墓石を建てる事への抵抗感は益々強くなってきたのでした。
よく人はそう簡単に死ねないと言う言葉を耳にします。死後もそれなりの高額な費用が発生する事を言っているのだと思いますが、本来墓地とはどのような意味を持つのでしょう。
生き物は皆世代交代を繰り返してこの世に存在し続けます。それを通して自然の一環を構築する大業を成し遂げているのだと考えています。
そのサイクルを繰り返す為に必ず死を処理する行為場所が必要になってくるのでしょう。
そればかりではなく生ける者が過去の自分達に繋がるサイクルの大切な思い出をよみがえらせる為のイメージポイントになっているからなのかもしれません。
墓地にお供物やお花を添える行為がそれを如実に物語っているのでしょう。人間一人では生きられない動物である事はよくわかっています。
莫大な連鎖が繰り返されて始めて自分の存在が成り立っているはずですから。でもしかし時折私はそれを断ち切って全てを自然に委ねてあるがままになりたいと思ってしまうのでした。
周りの事が煩わしくなってきたと言う事なのかもしれません。しかし何より私達の母胎自然環境に対する尊厳と大自然の生ける者が繰り返してきたような最も普通の振る舞いに憧れてしまうのでした。
海洋に散骨する行為は、その思いを実現してくれる最も近い行為だと感じてしまう今日この頃です。